スタッフブログ・家づくりコラム
地盤調査って必要?①【滋賀県甲賀市新築コラムVol.385】
2023.04.23
甲賀市、湖南市、蒲生郡日野町、竜王町、東近江市で注文住宅をご検討される皆様こんにちは。
「地盤調査って本当に必要?」と思っていませんか?
費用がそれなりにかかる為、できることならやりたくないと考える人もいるかもしれません。しかしいくら頑丈な家を建てても、地盤に問題があったのでは、住まいの安全は守られません。ここでは家を建てる前に知っておきたい地盤調査について紹介します。
地盤調査って本当に必要?
1.地盤調査とは
地盤調査とは、建物の建築前に地盤の状態を確認するための調査のことをいいます。地盤調査をしないまま地盤が軟弱な地域に住宅を建てると、後々に地盤沈下や家が傾くなどの危険性がでてきます。その危険を回避する安全性の高い建物を建てるために構造耐力(地震等に耐える力)を工事前に計算する「構造計算」を行います。この「構造計算」を行うためには地盤の状況を調査することが必要になるのですが地盤調査の結果とともに、建物のプランと合わせて最適な構造を検討していきます。
建て替えの場合でも地盤調査は行います。なぜなら建て替えの場合でも地盤の状態が良いとは限らず、建てる場所によっては地盤の強度も多少なりとも変わってくるのです。調査なしの場合、取り返しのつかない事態になる可能性もあります。地盤調査の結果、地盤が軟弱だと判断された場合には、必要に応じて地盤改良工事を行います。
2.地盤調査にかかる時間
地盤調査は調査方法によって、半日から数日程度の時間がかかります。条件によって調査結果が確定する期間は変わりますが、スウェーデン式のサウンディング試験(SWS試験)の場合なら速報の場合で半日から1日程度、ボーリング調査で1日から数日ほどかかります。速報は地盤改良の必要性の有無を簡易的に判断することができます。ただし、調査によっては即日で速報が出ない場合もある為すぐわかるとは限りません。正確な地盤調査報告書は数日かかるケースが大半でしょう。
3.地盤調査にかかる費用
地盤調査の費用は調査方法によって変わります。一般的に行われることが多いSWS試験は5万円程度、頑丈な地層までくりぬいて調査するボーリング調査は25〜30万円程度が一般的な目安です。なお地盤調査の結果で地盤改良が必要と判断された場合は、必要に応じて50万から100万円程度の別途費用が発生します(建物の建築面積20坪前後の場合)。またこの費用は敷地の大きさや建物のプランによっても変動します。地盤改良工事が必要になるかどうかは、調査結果が出るまでわからない為、ある程度の余裕をみておく必要があるでしょう。また、新しく土地を購入する場合は、土地の引き渡し後に調査ができる場合が多いです。
中古戸建を買うときの調査は?建て替えの場合も必要?調査の依頼はいつ誰がする?
地盤調査は土地購入後に買主が費用を負担して家を建てる前に行うものですが、土地を購入して家を建てる以外のケースでだと誰がいつ調査を依頼して行うものなのか、それぞれのケースごとに確認してみましょう。
中古戸建てを買う場合
購入する中古住宅が、建物を建てる前に地盤調査をしていれば当時の調査結果をまとめた地盤調査報告書を確認することが可能です。
築古の物件であれば地盤調査をしていなかったケースも珍しくありません。また調査をしていたとしても、地盤調査報告書が残っているとは限らないのです。まずは売主に地盤調査報告書が残っていないか確認してみましょう。また中古住宅の場合は、現状のまま引き渡すという現状有姿売買が多いので売主が売却時に費用をかけて地盤調査してから売り出すということはまずありません。購入を検討している方が、役所に近隣の地盤について自分で問い合わせるなどをし、参考情報を集め判断する必要があります。
可能であれば売主に許可をとって、購入前に敷地内のどこか1カ所でも地盤調査をするという方法もあります。費用はかかりますし本来調査するべき場所には建物が立っているので正確なデータは取れませんが、目安としての判断材料にはなるでしょう。
建て替えの場合
元々住んでいた家や、引き継いだ親族の家を建て替えるような場合でも地盤調査を行います。
建て替えだからといって、地盤調査や必要な地質改良をせずに不同沈下などが起きてしまうと、その補修には想像以上に莫大な費用がかかってしまいます。施工会社に瑕疵担保保険を申し込む際には地盤調査が必要となるため、建て替えの場合も必ず地盤調査を行います。
建売住宅を買う場合
新築の建物と土地をセットで購入する建売住宅の場合は売主は建売住宅を建てる際に地盤調査をしています。地盤調査の調査結果は、売主に地盤調査報告書などを見せてもらうことで確認できるでしょう。
地盤調査は安全な住まいづくりには欠かせない工程です。建物を建てる前には必ず行うものとして覚えておいてください。
今回はここまで。次回は地盤調査に問題があった後の地盤改良などについて紹介していきます。
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