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地盤調査って必要?②【滋賀県甲賀市新築コラムVol.386】

2023.04.26

甲賀市、湖南市、蒲生郡日野町、竜王町、東近江市で注文住宅をご検討される皆様こんにちは。

今回は前回に引き続き地盤調査についてです。

前回は地盤調査の必要性や、いつ誰がするのかといったことに触れましたが今回はもし、地盤改良が必要となった時は?をご紹介していきます。

 

地盤調査の結果に問題があったら?行う地盤改良の種類について

地盤調査の結果で地盤に問題があった場合には、地盤改良をしなければいけません。地盤改良のやり方には3つの種類があり、それぞれに特徴が異なります。


1.表層改良工法

表層改良工法とは、2mほど土を掘ってセメント系の固化材を入れ地盤を固める方法です。地盤が強固な支持層が比較的浅い層にある場合に行われます。建築面積約20坪ほどで約50万円あたりが相場でしょう。地盤の弱い層が2m以下の場合に用いられ価格が比較的安価です。しかし、この工法では軟弱な層が深い場合には対応できません。その為、軟弱な層が深い場合には柱状改良工法や鋼管杭工法が採用されます。

 

2.柱状改良工法

柱状改良工法とは、何本ものコンクリートの柱を地面に打ち込み地盤を強化する方法です。2~8mほど軟弱な地盤が続き、表層改良だけでは改善が難しい場合に採用されます。直径60cm程の穴を開け、そこからセメントと水を注入し、土と混ぜて撹拌させて柱を作り地盤を強化する方法です。建築面積20坪ほどで100万円程度の費用がかかります。

 

3.鋼管杭工法

鋼管杭工法とは、柱状改良とほぼ同じ方法ですがセメント状の柱ではなく鋼管で地盤を補強する方法になります。費用は柱状改良とほぼ変わりません。ただし地中30mまで地盤補強が可能なため、軟弱な層が深い場合でも対応しやすいメリットがあります。工事にそれほど時間がかからないた為、工事の期間を短くしたい場合にも採用されます。また狭小地でも工事が可能な点もメリットと言えるでしょう。

 

 

自分で地盤調査会社に依頼することは可能なの?

地盤改良はハウスメーカーと提携している地盤改良業者が、地盤調査と改良をセットで行うことが一般的とされています。きちんと調査をしてくれるか心配な場合には、自分で地盤改良業者を指定することもできますが、一般的に地盤改良業者は個人の工事を受け付けていないことが殆どです。地盤調査や改良のためには建物の配置や重量などの情報が必須となるため、ハウスメーカーに指定したい地盤改良業者を予め伝えておくとスムーズに進むでしょう。

ただし地盤改良業者は指定できますが地盤改良の工法は指定できません。地盤調査の結果によって、どの工法が適しているかどうかが変わるためです。建物のプランや構造と組み合わせて考える必要があるため、自分で判断するのではなくプロの話をよく聞き相談してみましょう。

 

まとめ


頑丈な家を建てたとしても地盤が軟弱な場合は地盤沈下のリスクは消えません、安心して生活できなくなります。法律で義務づけられている工事ですが、安心して長く住み続けるためには地盤調査と結果に応じた地盤改良工事が欠かせない必須事項です。

地盤調査や地盤改良工事は、結果によっては100万円以上の工事費用がかかる場合もあります。土地もあわせて購入する場合は土地の契約・引渡し後にしか調査はできないことが多く、調査してみないとわからない部分も多いため、事前に資金を準備しておくことが大切になります。

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