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知っておきたい「洗面ボウル」の種類と選び方②【滋賀県甲賀市新築コラムVol.398】

2023.06.07

甲賀市、湖南市、蒲生郡日野町、竜王町、東近江市で注文住宅をご検討される皆様こんにちは。

 

今回は前回から引き続き「知っておきたい洗面ボウルの種類と選び方」についてご紹介していきます。

前回は洗面ボウルの種類について触れましたが今回は素材の違いや掃除のしやすさについて触れていきます。

 

知っておきたい「洗面ボウル」の種類と選び方


3.洗面ボウルの素材

洗面ボウルは「陶器」「樹脂(人造大理石、人工大理石など)」「金属」「ガラス」「ホウロウ」など、様々な素材でつくられています。ここでは住宅の洗面台で使われることが多い「陶器」と「樹脂」について説明します。

実験用シンクも人気!「陶器」の洗面ボウル

陶器の洗面ボウルは、表面が硬く滑らかで上質な質感が特徴です。素材の性質上、汚れを落としやすいのに傷が付きにくいので、掃除がしやすいです。大きいサイズでシンプルな「実験用シンク」や「病院用シンク」も造作洗面台ではよく用いられ人気となっています。

そんな「陶器」の洗面ボウルですが、注意点は2つあります。1つは「衝撃」。物を落とした衝撃でひび割れたりなどすると、補修は困難です。うっかり手が滑ってドライヤーなどを落とし強い衝撃を与えないよう注意してください。

もう一つは「熱湯を流さないこと」。熱湯を流すとヒートショックでひび割れする可能性があります。洗面ボウルはその用途から、熱湯を流すことは想定して作られていません。とはいえ一般的に80℃程度までは大丈夫ですが、人気の実験用のシンクだとお風呂のお湯程度(42℃以上)のお湯もNGです。電気温水器を使用する場合は特に気をつけるようにしましょう。

近年の洗面台のスタンダードに。「樹脂」の洗面ボウル

樹脂製ボウル(人造大理石、人工大理石など)は形成のしやすさから、使い勝手の良い形の洗面ボウルがデザインされることが多いです。カウンター・洗面器一体型は凹凸のない滑らかな美しい仕上がりと、接合部がないことによる掃除のしやすさが特徴で、その使い勝手の良さから最近は採用する住宅が増えてきています。

しかし樹脂は陶器に比べて表面が柔らかいので、小さな傷や経年変化による変色は避けられません。洗面ボウルの中を洗う時は、研磨剤の入った洗剤や硬いナイロンたわしなどを使わないように気をつけてください。

 

4.洗面ボウル選びでおさえておきたいポイント

床から洗面ボウルまでの高さは75~80cmが一般的

床から洗面ボウル(ふちの上端)までの高さは75~80㎝が一般的です。高すぎると水が腕を伝って肘から落ちて床を濡らしてしまいますし、低すぎると腰に負担がかかります。現在使っている洗面ボウルの高さを測り、普段の使い勝手から考慮して選ぶと選ぶことをおすすめします。中には車椅子での使用を想定して、レバーで高さを調節できる洗面化粧台もあります。

形状もサイズも様々。使い方によって選択を

洗面や歯磨きなどを想定した洗面台では「楕円型」や「角型」の洗面ボウルが用いられることが多いです。幅は40~60㎝、奥行きは55〜60㎝のカウンターに収まる寸法、深さは12㎝程度のものがよく用いられます。形やデザインは自身の好みですし、奥行きや幅は洗面台に割ける広さにもよりますが「洗面ボウルの深さ」は使い方を踏まえて検討しする必要があります。洗面台を洗濯の予備洗いやつけ置き洗い、散歩後のペットの脚を洗ったりするのに使うなど水仕事によく使うという方は、洗面ボウルは12㎝以上の深めのものがおススメです。深さがあると水がたっぷり溜められますし、手洗いの際の水跳ねも少なくなります。水仕事に使わない、デザイン性を重視する方なら浅めでも問題ないでしょう。

そして意外と盲点なのが、洗面ボウルの底の形状と排水口の位置。底の形状は、平らな方がコップを置いたり、ペットを洗ったりするときに安定します。また排水口の位置は、中央よりも少し端に寄っている方が、洗面ボウルの中に物を置いた際に排水を妨げず、使いやすいです。

家族構成や人数によっては、ボウルを2つにする選択肢も検討しましょう。朝の身支度に時間がかぶってイライラが溜まるなどの悩みが解消されます。インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症対策にも役立ちます。

 

掃除のしやすさ

洗面台は、家族全員が毎日必ず使う水場です。気持ちよく保つためにはこまめな掃除が欠かせません。どのような洗面ボウルを選ぶかによっては掃除のしやすさにも影響します。

最近の国内メーカーの陶器の表面加工は進化しており、清掃性が抜群に良くなっています。総合的に見て最も掃除がしやすいのはやはり汚れの温床になる「継ぎ目」が無い、カウンター・洗面器一体型でしょう。

オーバーカウンター式やベッセル式でよく使われる陶器の洗面ボウルだと、木製のカウンターなど異素材との接合部に汚れが残りやすいので、できるだけ水分や汚れを放置しない習慣が必要になります。

自由度の高い造作洗面台ですが、それゆえに選ぶ際にはデザインだけではなく、ご家族や自身のライフスタイルや使い方に合わせて利便性の高いものにもしていきたいですね。

 

如何でしたでしょうか?

使い勝手は人によって違いますので、洗面台をつくるときは専門の方と相談しながら設計することをおすすめします。

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