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角地のメリット・デメリット【滋賀県甲賀市新築コラムVol.383】

2023.04.16

甲賀市、湖南市、蒲生郡日野町、竜王町、東近江市で注文住宅をご検討される皆様こんにちは。

 

分譲地となるとすぐに売れてしまう競争率の高い「角地」

今回はそんな人気の角地のメリット・デメリットについてご紹介していきたいと思います。

 

角地のメリット・デメリット

角地とは道路の曲がり角や交差したところにあり、土地の中でも二面以上が道路に面している土地のことです。複数の売地が並ぶ分譲住宅の中でも最も人気があるのが南東側の角地。同じ敷地面積の売地より価格が高くても、分譲が始まるとすぐに売れてしまうケースもあり、競争率の高い土地ともいえます。

 


角地のメリット

●日当たりがよく開放感を得やすい

それぞれの方角から光が入ってくるため「日当たりが良い」というのが角地に家を建てるメリットの一と言えるでしょう。特に土地の南側が道路に面している南東角地であれば、午前中から昼過ぎにかけて太陽光が差し込むので明るく快適な住空間を実現しやすくなります。

また、角地は隣地と接する部分が少ない為に風通しがとても良く、圧迫感の少ない家になることもメリットでしょう。家を設計する際に、日差しを取り込むための大きな窓を設けたり、間取りを工夫したりする必要が少ないため、プランニングもしやすくなります。

ただし、道幅や敷地が狭い場合や周囲に大きな建物がある場合は思っていたほど日当たりが得られない角地もあります。角地のある方角にもよりますが、周辺環境を見て選ぶことも大切です。

 

 

●間取りの自由度が高くなる

間取りを検討する際の選択肢を増やせることも角地の特徴です。例えば玄関の位置を決める場合に2方向を道路に面している角地であれば、どちらか選ぶことが可能です。玄関の方向と駐車場の方向を分けるというのも一つの方法でしょう。またリビングの位置も、いずれかの方向に面していれば日当たりを充分に確保できますし南側に設置できれば、一日を通して明るいリビングを実現できますので節電にもなります。このような選択肢のある角地だと、より暮らしやすい間取りの家を実現しやすくなります。

 

●建ぺい率の緩和措置がある

自治体にもよりますが建ぺい率の緩和措置など、建築条件の制限が緩和される角地もあります。分譲地の地図を見た時、角地の土地を「隅切り」といって角の部分を削られている土地があります。これは通行人や車の見通しを確保したり、曲がりやすくしたりするために設けられた措置になります。その分、敷地面積が狭くなることから建ぺい率の緩和措置があるのです。緩和される割合は10%割増のところが多く、こうした土地を購入すれば建築面積を広く取れるので、間取りの融通が利きやすくなるでしょう。

 

●防犯対策に有効

角地は、空き巣や不法侵入の被害にあいにくいといわれます。2方向以上を道路に面しているため人目に付きやすいことが、それが理由です。人通りの多いところなら、普段と違う点があれば誰かが通報してくれる可能性も高くなります。共働きの家庭などで家を開けることが多い家族にとって、安心して住める要素も角地にはあるのです。

 

●資産価値が下がりにくい

角地にはこれまで紹介したメリットがあることや、希少価値の高さから道路に一面しか接していない土地よりも人気が高いので購入希望者は多い傾向にあります。仮に将来に何らかの理由で家を手放すことになったとしても、いつまでも売却できないといったリスクも低いですし、資産価値が大幅に下がるといったこともないため、それなりの売却価格が期待できるといえます。

 

 

角地のデメリット

●土地代が高い

購入希望者が多く資産価値もなかなか下がりにくいことから、道路に一面しか接していない土地と比べ価格が高くなりやすい傾向があります。土地の条件などにもよりますが同じ分譲地で、同じ面積の土地と比較した時だと角地は1~2割ほど高いことが多いようです。

高いのは土地代だけではありません。その土地に毎年課税される固定資産税や都市計画税も割高です。これらの税額は土地の価値に対して一定の税率をかけて算出するものなので、土地代が高くなれば比例して税金も高くなるのです。またこのあと紹介する外構工事の費用など、建築コストが高くなる可能性もあります。

 

●外構工事の費用が高くなることがある

2方向以上の道路に接していることから比較的人目に付きやすい角地は、敷地内や家のなかの様子が外から見えやすく、プライバシーに配慮した設計が求められます。その対策として敷地の周囲に塀やフェンスを設けるのが一般的ですが、道路に一面しか接していない土地よりも二面以上接しているので長くなり、外構工事の費用が高くなることもデメリットの一つです。

また車の通りが多いところであれば、万一車が突っ込んできても被害を軽くするため外壁などを頑丈なものにする必要があるでしょうし、その危険がなく植栽にする場合も、手入れなどの管理で手間やコストがかかる場合もあります。どうしてもプライバシーの確保が難しい時は、リビングを2階に設けるなどしてプライバシー空間を保つための工夫を検討しましょう。

 

●日当たりが良すぎると断熱・遮熱対策が必要

日当たりが良く快適な住空間をつくりやすいことも角地のメリットと紹介しましたが、周辺環境や方角などによっては暮らしにくい土地もあります。例えば広い道路に面した南西角地。日中から夕方にかけて太陽光が差し込むような土地ならば夏場は室内が暑くなりすぎて過ごしにくい家になる可能性があります。この場合西日が差し込む方向に長い軒を設けたり、窓の位置を工夫、断熱性能に優れた建材を使ったりするなどの対策が必要となるでしょう。勿論、その分の建築コストが高くなる可能性もあります。

 

●車に関する注意点が多い

人通りや車の通りが多い場所では、駐車スペースから車を出したり駐車するのが難しい角地もあります。とりわけ朝の通勤通学で混雑する時間帯や、日が暮れて暗くなり見えづらい時間帯は、車の出し入れに細心の注意が必要です。

車の通りが多い主要道路などに面している角地の場合、騒音対策が必要なこともあるでしょう。トラックなどの大型車が通ると振動が気になることがあるかもしれません。また対向車とすれ違う時にギリギリのような道幅が狭い道だと、車が曲がるときに塀に擦ったり敷地へ乗り上げたりするリスクも考えられます。土地を選ぶ際は、接する道路の人通りや車の通り、道幅についても確認しておきましょう。

 

 

●3階建ての家が建てられない場合もある

自治体によって角地には「斜線制限」を設ける所もあります。斜線制限とは日当たりや風通しを確保する為に、建物の高さなどに制限を設けることです。この斜線制限には道路に対しても適用されます(道路斜線制限)。2方向以上を道路に接した角地の場合は制限が厳しくなることがあります。

よくあるのが建物の高さ制限について。2階建ては可能でも、3階建ては不可、というケースもあるので土地の建築制限について調べておくことも重要なポイントになります。

 

まとめ


角地には日当たりの良さや間取りの自由度などのメリットがあり、より快適なマイホームを実現できるといった魅力があります。将来的な資産価値を考えるうえでも有効です。一方で、土地の購入費用や建築コストが高くなるといったデメリットも存在します。プライバシー対策や断熱性能の向上など、費用が嵩むリスクがあるため資金計画はしっかりと行うことも必要でしょう。

見当をつけている角地がある方は、その土地のメリットとデメリットを把握、そして比較しましょう。ご自身の理想の家が建てられるかを熟考することが大切です。

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