スタッフブログ・家づくりコラム
家の寿命は何年?長く住むためのポイント①【滋賀県甲賀市新築コラムVol.375】
2023.03.23
甲賀市、湖南市、蒲生郡日野町、竜王町、東近江市で注文住宅をご検討される皆様こんにちは。
愛着あるお家、時とともに劣化していくというのはわかってはいるけれど、できるだけ長く快適に暮らしたいですよね。
今日は長く住むためのコツや、寿命が来た時の選択肢についてなどを紹介していきたいと思います。
家の寿命は何年なの?
家には寿命というものがあり、いわゆる耐用年数というものが設定されています。
本来、この耐用年数を目安に家をリフォームしたり建て替えしたりするのですが、そもそも住宅を改修するタイミングがわからない方も多いのではないでしょうか?
そこで、ここでは家の寿命について、木造・鉄骨・鉄筋コンクリート別にそれぞれご紹介しつつ、リフォームや建て替えをするタイミングについて解説いたします。
・木造住宅:約30年
・鉄骨住宅:約30年~50年
・鉄筋コンクリート住宅:約40年~90年
家の寿命については住宅構造ごとによって変わりますが、一概に「何年経過したら必ず寿命を迎えて壊れる」というものではありません。
つまり、実際に築30年以上でも住まいとして利用され続けている家もあれば、築30年前後で解体されて住宅としての役割を終えた短命の家も存在するということです。
海外よりも日本の住宅寿命が短い理由
海外の住宅は100年以上経過している建物が多くあり、重要文化遺産としてではなく、実際に居宅として有効活用されています。それではなぜ日本の家の寿命は短く、築30年前後で解体される家が多いのでしょうか。
1. 海外には地震が少なく、日本は地震が多い
大きな理由の1つに、地震の数があります。
日本は、4つの大きなプレート上に国土があり、ヨーロッパやアメリカなどには見られない地震大国だといえます。そのため、海外の住宅は地震対策する必要がなく、レンガなどの耐久性がある建材が主に使用されており、100年以上経過しても問題なく住めます。
一方、地震が多い日本では地震対策が必須となるため、耐久性がレンガなどよりも劣る木造や鉄骨造の家が主流となります。このように、地震が起きやすい日本では耐久性が高い家を建築できないという事情が、海外との寿命差に大きく関係しているといえるでしょう。
2. 火災保険や地震保険によって補填する文化がある
火災保険は浸水や竜巻、台風における飛来物などの被害にも対応可能です。そのため多くの人が家を購入するタイミングで加入し、万が一の住宅被害を保障する仕組みがあります。また、日本には地震保険という制度があり、地震が発生し家で住めなくなった際に当面の生活費として充当されます。
このように、地震においても住宅の地震対策と地震保険によって、安全を確保するというのが日本の住宅環境だといえます。
この方式は、ニュージーランドなど地震が多い国でも使われており、ハウスメーカーと国が住居者の安全を保障している仕組みです。このように、日本では寿命が短い建材しか使えない分、火災保険や地震保険でカバーする仕組みによって安全な住環境が維持されています。
3. 間取りが変更しにくい設計で建てられたため
3つ目の理由は高度成長期の新築建設ラッシュの際に、利用者の需要に合わせ新築時点の家族構成やライフスタイルしか考慮していない注文住宅がつくられたためです。
家族構成やライフスタイルが変化したときに、リフォームなどで簡単に変更しにくい間取りがある家は寿命が短くなる傾向があります。
築30年を迎えたタイミングで老後を見据え、段差の解消や水回りの位置変更などのバリアフリー化を行う際に配管の問題で水回りを変更できなかったり、固定された構造体が邪魔になることもよくあります。この場合、リフォームにかかる費用が膨らむので結果として解体を選択することにつながります。
今の家に長く住み続けるコツは?
日常的な掃除
単に掃除をすることは家の外観や内観を綺麗にするだけではなく、寿命にも大きく影響してきます。
たとえば、普段から掃除をしているだけで必然的に点検する回数が増え、万が一、異常が発生していた場合もすぐに発見できるかもしれません。住宅に異常が発生していても、早くその異常を見つけることができれば、最小限の被害に留めることができます。ひいてはそれが寿命を長持ちさせることにもつながるのです。
また、定期的なメンテナンスを行うことで、住宅を長持ちさせることもできます。たとえば、家に備え付けられた設備や機材などは一見するとまだまだ新品同様に見えても、実は古くなってしまっている場合があります。そのまま放置すれば当然のようにボロボロになり、いずれは修理や交換が必要となるでしょう。
棚にホコリが積もっている状態で放置しているとダニやカビの温床になる可能性があります。コンセント付近にあるホコリは火災の原因にもなるため、こまめな掃除は非常に重要だといえるでしょう。また、結露を拭かずに放置しておくと窓サッシ周辺の木部が腐食することにも繋がるため、注意しましょう。
設備の定期的な点検
給湯器や浄化槽、換気扇、換気口などは定期的に点検し誤作動していないかチェックしましょう。生活を維持できない設備の故障には必ず気づきますが、故障やトラブルに気づくことが少ない設備は注意が必要です。
例えば、換気扇は目詰まりや油の付着による害虫の発生があっても気づかないことがあります。換気口はコウモリの巣になることもあり、糞尿によって汚染された空気を家屋内に循環させることにも繋がるでしょう。このようなトラブルは、壁紙や木部にダメージを与える要因のため、必ず定期的に点検することをおすすめします。
修繕や改修工事
そのほか、生活による傷などが住宅にあると、そこから大きな裂傷などにつながることもあります。ある程度築年数が経過した家であれば、壁紙や床、和室のリフォームなどをおすすめします。
また、外壁と屋根は10年ごとに塗装工事と防水処理を実施し、防蟻処理も忘れずに実施しましょう。メーカーの長期保証を受けている家であれば、必須ともいえるでしょう。
このように、正しいメンテナンスを正しいタイミングで実施することで、家を長寿命にできる可能性が上がります。なお、それら住宅を守るための保険に加入しておけば、万が一のときに予算がなくても保険でカバーできる場合があります。特に災害大国日本で暮らす以上、それらの天災への備えとして保険に加入しておくこともおすすめします。
今回はそれぞれの住宅のおおよその寿命や、何故日本の住宅寿命は短いのか、そして今の家に長く住み続けるためのコツなどをご紹介いたしました。
後半の②では家の寿命が近づいた時の選択肢やまとめをご紹介いたします。
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