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注文住宅コーキング完全ガイド 第3回【滋賀県甲賀市新築コラムVol.527】

2025.10.20

注文住宅コーキング完全ガイド|第3回:放置したときのトラブル事例と最新高耐久コーキング材

こんにちは!びわこホームです。

これまでのシリーズでは、コーキングの役割・寿命・補修方法について解説してきました。
まだご覧になっていない方は、ぜひこちらからどうぞ!
👉 [第1回:役割と必要性・寿命と劣化サインを徹底解説](リンク)
👉 [第2回:DIY補修と外壁塗装の最適タイミングを徹底解説](リンク)

さて、シリーズ最終回となる今回は、「コーキングを放置するとどうなるのか?」をテーマに、実際にあったトラブル事例と、長寿命化を実現する最新の高耐久コーキング材について詳しくご紹介します。

家の防水・気密を担うコーキングは、目に見えない部分で確実に劣化が進行しています。
「まだ使えるだろう」と放っておくと、ある日突然の雨漏りや外壁破損といった深刻な被害に繋がることも。この記事では、そうしたトラブルを防ぐための具体的な知識をお届けします。


コーキングを放置すると起こる3つの深刻なトラブル

1. 雨漏り・壁内部の腐食

コーキングが剥離したりひび割れたりすると、そこから雨水が建物内部に侵入します。
最初は小さなシミや湿気から始まりますが、時間とともに木材や断熱材が濡れ、腐食・カビの原因になります。

被害例:
築14年の住宅で、外壁コーキングの一部が剥がれていたものの放置。ある大雨の日に室内のクロスにシミが発生し、壁の内部を調査すると木下地が腐っていました。修繕には壁の一部解体が必要となり、総額約70万円の工事に。


2. 外壁材の反り・剥がれ

サイディング外壁の場合、ボードの継ぎ目をコーキングで固定しています。
そのため、劣化したコーキングを放置すると、外壁同士の接合が緩み、ボードが反ったり浮いたりするトラブルが起こります。

被害例:
築10年を過ぎた住宅で、外壁の一部が反り返り、継ぎ目が目立つように。美観が損なわれるだけでなく、内部への水の侵入リスクが増加。結果、全面塗装+コーキング打ち替えを同時に行うことになり、約120万円の出費となりました。


3. 室内環境への悪影響(カビ・結露・断熱性能の低下)

コーキングの劣化は外壁だけでなく、家全体の気密性能にも関係しています。
隙間ができると外気が入り込み、冬は冷気、夏は湿気が室内に伝わりやすくなります。その結果、結露やカビが発生しやすくなり、健康被害につながることも。

被害例:
築11年の住宅で、寝室の壁裏にカビが発生。調べるとサッシ周りのコーキングが劣化し、湿気が侵入していたことが原因でした。クロス張替えと防カビ処理で約25万円の修繕費用が発生。


コーキングを放置すると修繕費が高くつく理由

コーキング補修自体は、1mあたり1,000円前後の比較的手頃なメンテナンスです。
しかし、放置した結果「雨漏り → 壁内部腐食 → 塗装剥がれ → 外壁張り替え」と被害が連鎖すると、修繕費は数十万円から100万円以上になるケースもあります。

つまり、コーキング補修は**“家を守る最小投資”**なのです。


高耐久コーキング材とは?従来品との違い

一般的なコーキング材の寿命は7〜10年ほどですが、最近では20年近く持つ高耐久コーキング材も登場しています。

主な種類と特徴

種類 耐用年数 特徴
一般シリコン系 約7〜10年 柔軟性は高いが紫外線に弱い
変成シリコン系 約10〜15年 外壁塗装にも適し、耐久性バランスが良い
高耐久ハイクラス系(例:オートンイクシードなど) 約20〜30年 紫外線・熱・雨に強く、長期防水性能を維持

高耐久タイプのメリット

  1. メンテナンスサイクルが長くなる
     → 通常10年ごとの打ち替えが、20〜30年に1回で済む場合も。

  2. トータルコストを削減できる
     → 初期費用は高くても、長期的にはコスパが良い。

  3. 外壁塗装との相性が良い
     → 弾力性が長く続き、塗膜のひび割れも防ぐ。


実際の採用事例

びわこホームでも、近年は高耐久型コーキング材を標準またはオプションで採用するケースが増えています。
たとえば「オートンイクシード」は柔軟性を長期間保持する特殊ポリマーを配合しており、20年以上劣化しにくい素材です。
こうした高性能材を選ぶことで、10年ごとのメンテナンス負担を軽減し、家の資産価値を守ることができます。


コーキング点検のベストタイミング

  • 新築から5年後:初期施工の状態確認

  • 築10年前後:全面打ち替え検討期

  • 外壁塗装時:必ず同時施工を検討

また、以下のような症状が見られたら要注意です。

  • コーキングのひび割れ・剥がれ

  • 外壁の目地が黒ずんでいる

  • 雨のあと外壁にシミが残る

  • 室内の壁紙が湿っぽい


コーキングのメンテナンスは“予防整備”

車のオイル交換と同じように、家のコーキングも**「壊れる前に直す」**ことが大切です。
劣化してからの修繕では費用も手間も数倍。早めの点検・打ち替えで、大切な住まいを長く快適に保てます。


まとめ

コーキングは、家を雨や湿気、温度変化から守る重要なパーツです。
しかし、劣化を放置すると雨漏り・外壁破損・カビなどのトラブルに繋がり、修繕費が膨らむリスクがあります。

一方で、最新の高耐久コーキング材を選べば、メンテナンスサイクルを大幅に延ばし、長期的にコストを抑えることができます。

びわこホームでは、こうした高耐久仕様の提案から、定期点検・補修までワンストップで対応しています。
滋賀県甲賀市・湖南市・東近江市で注文住宅をお考えの方、または既にお住まいで外壁やコーキングの状態が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください!

びわこホームでは、お家作りだけではなく土地のご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください!
滋賀県甲賀市・湖南市・東近江市で新築住宅を考える時は、是非ご相談ください。
詳しくは、びわこホームまで!!

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