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耐震等級とは【滋賀県甲賀市新築コラムVol.461】

2024.12.20

耐震等級とは?耐震等級の違い

こんにちは!びわこホームです。
家づくりを検討中の皆さま、注文住宅を建てる際に気になることの一つが「地震対策」ではないでしょうか?この記事では、地震大国日本で安心して暮らすために欠かせない「耐震等級」について解説します。耐震等級の違いと、それぞれのメリット・デメリット、さらにコストを抑えつつ地震に強い家を作る方法もご紹介します。この記事を読むことで、家族が安心して暮らせる家づくりのヒントが得られますので、これから家づくりを検討する方や地震対策を真剣に考えるご家族は、ぜひ最後までご覧ください!


世界と日本の地震の違い

日本は世界でも有数の地震多発国です。例えば、2022年の世界全体のM6.0以上の地震のうち約20%が日本付近で発生しました。これに対し、アメリカやヨーロッパでは地震の発生頻度が日本ほど高くありません。このような背景から、日本では建築基準法が地震対策に重点を置いており、「耐震等級」という制度が生まれました。耐震等級とは、建物がどれだけ地震に耐えられるかを示す指標です。特に注文住宅を建てる際、この指標を理解しておくことが重要です。

耐震等級って?

耐震等級は、日本建築学会が定める住宅性能表示制度に基づいた地震に対する耐久性の指標です。耐震等級は1から3までの3段階で評価され、数字が大きいほど地震に強い住宅であることを意味します。これは主に、建物が「倒壊しないこと」を目的としていますが、等級が上がるほど地震後も安全に暮らせる可能性が高まります。


耐震等級1・2・3の違い

耐震等級1:建築基準法を満たす最低基準

性能と特徴
耐震等級1は、現行の建築基準法に基づいた耐震性能を持つ住宅で、「数百年に一度の地震」に対して倒壊を防ぐ基準です。震度6強から7程度の地震でも人命が守られるよう設計されています。

  • この等級の家は最低限の安全性を備えており、現在の日本の一般的な住宅の大多数がこの基準を満たしています。

メリット

  1. 建築コストが抑えられる
    他の等級と比較して、材料や施工技術のコストが最も低くなります。
  2. 設計の自由度が高い
    必要な構造強度が少ない分、間取りやデザインの制約が少なく、自由度の高いプランニングが可能です。

デメリット

  1. 余震や大規模地震に対する安心感がやや不足
    「倒壊しない」基準のため、地震後の建物損傷リスクが高まります。修繕費用がかさむ可能性も。
  2. 耐久性の問題
    地震の多い地域では、繰り返し発生する地震により徐々に構造の弱体化が進む恐れがあります。

選ぶ際のポイント
耐震等級1はコストを重視する方や、地震リスクの低い地域で住宅を建てる場合に適しています。

耐震等級2:公共建物レベルの耐震性能

性能と特徴
耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の耐震性能を持っています。具体的には、学校や避難所などの公共施設に求められる基準と同等で、震度6強から7の地震でも建物の安全性が高まります。

  • 住宅内部の家具や設備も地震の衝撃で倒れにくくなることが期待されます。

メリット

  1. 地震後の生活を守る
    倒壊リスクが大幅に減少し、建物が安全な状態を保ちやすいです。
  2. 家族の安心感が向上
    子育て世帯や高齢者がいる家庭では、より安全性の高い住宅として選ばれることが多いです。
  3. 災害リスクに対する資産価値が高い
    地震被害が少ないことで、将来的な修繕コストを抑えられます。

デメリット

  1. 建築コストの増加
    耐震性能を高めるために、通常より強度の高い建材や施工技術が必要です。
  2. 設計の自由度がやや制限される
    大きな窓や開放的な空間を設計する際に、制約が発生する場合があります。

選ぶ際のポイント
耐震等級2は、災害リスクの高い地域や、家族の安全を優先したい方におすすめです。

耐震等級3:最高水準の耐震性能

性能と特徴
耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の耐震性能を持ちます。警察署や消防署など、災害時にも機能を維持する必要がある建物に求められる基準です。震度7クラスの地震が連続して発生した場合でも、建物が大きく損傷するリスクを最小限に抑えます。

  • 地震だけでなく、強風や台風にも耐える構造である場合が多く、総合的な災害対策としても優れています。

メリット

  1. 家族の命と財産を最優先で守る
    震災時の避難場所としても使用できるほどの高い耐震性能を備えています。
  2. 地震保険料の割引が適用されることが多い
    耐震等級3の家は保険料が大幅に軽減されるため、長期的に見れば経済的なメリットがあります。
  3. 地震後の生活に支障が出にくい
    家屋が損傷しにくいため、震災後も普段どおりの生活を続けやすいです。

デメリット

  1. 建築コストが最も高い
    強度の高い建材や、施工技術が必要なため、他の等級に比べて10~30%程度費用が上がる場合があります。
  2. 設計・施工期間が長引く可能性がある
    特殊な設計や高品質な施工が求められるため、完成までに時間がかかることがあります。

選ぶ際のポイント
耐震等級3は、安全性を最優先し、地震リスクの高い地域や、大規模災害を想定した家づくりを目指す方に最適です。

等級選びで重要なこと

耐震等級を選ぶ際は、以下の点を総合的に考慮することが重要です。

  1. 居住エリアの地震リスク
    地震発生頻度や地盤の強度を調査し、それに応じた耐震性能を選びましょう。
  2. 予算とのバランス
    コストを抑えたい場合は、耐震等級2を基準に、必要な強度を見極めるのがおすすめです。
  3. 家族構成やライフスタイル
    小さなお子さんや高齢者がいる場合、安全性を優先した選択が必要です。

耐震等級1〜3の違いを正しく理解することで、家族にとって最適な住まいを選ぶことができます。地震大国日本では、安心して暮らせる家づくりが何よりも大切です!

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