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ZEH(ゼッチ)とは何か?【滋賀県甲賀市注文住宅コラムVol.421】

2023.09.25

滋賀県の甲賀市、湖南市、蒲生郡日野町、竜王町、東近江市で注文住宅をご検討される皆様こんにちは、びわこホームです。

今回はZEHとは何か、そしてさらに深掘りし、需要が高まる高気密高断熱の家とどう違うのかについて触れていきたいと思います。

マイホームをご検討中でちょっと性能面を重視したお家を考えたいと思っていらっしゃる方は是非今回の記事に目を通してみてくださいね。

 

ZEHとは何か?


ZEHは、「ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、英語で “Zero Energy House” の頭文字をとった言葉です。ZEHは、その名の通り、年間を通じて自己発電したエネルギーを利用して、一般的な住宅と同等のエネルギーを消費することを目指す住宅の概念です。

ZEHは、2008年頃から米国で「新しい省エネの形」として注目されていました。日本でも、2014年4月に閣議決定した「エネルギー基本計画」で、「2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHを目指す」と定められました。その後2016年あたりから大手ハウスメーカーなどが導入してきたことで最近ではよく耳にする機会も多くなってきました。認知度は年々上がっていると言えるでしょう。

 

 

ZEHの主要な特徴

  1. エネルギー自給自足: ZEHは太陽光発電などの再生可能エネルギー源を活用し、住宅内で消費されるエネルギーを自己発電によって賄います。年間を通じてエネルギー収支がゼロまたはプラスになることを目指します。
  2. 高効率な断熱・気密設計: ZEHの住宅は高度な断熱・気密設計が行われ、室内の熱を外部に逃がしにくく、外部からの熱の侵入を防ぎます。これにより、暖房や冷房にかかるエネルギー消費を最小限に抑えます。
  3. 省エネルギー設備の採用: ZEHには省エネルギー設備が採用されており、高効率な暖房・冷房システム、エネルギースターラベルの家電製品などが使われます。
  4. エネルギーモニタリング: ZEHはエネルギーモニタリングシステムを搭載しており、住宅内のエネルギー消費状況をリアルタイムでモニタリングすることができます。これにより、エネルギーの無駄を減らし、最適な運用が可能となります。
  5. 快適な室内環境: ZEHは高い気密性と断熱性を持つため、室内は季節に関係なく快適な温度を保つことができます。また、新鮮な空気供給と排気を確保する通風システムも備えています。
  6. 持続可能性: ZEHはエネルギーの節約だけでなく、材料の選定や廃棄物の削減においても持続可能性を追求します。再生可能な資材の利用やリサイクル可能な建材の使用が一般的です。

 

 

高気密高断熱の家との比較

高気密高断熱(High Performance)の家とZEHは似ているようで異なる概念です。下記にてそれぞれの特徴と違いを詳しく説明します。

 

高気密高断熱の家(High Performance Home)

高気密高断熱の家は、エネルギー効率を向上させるために、特に断熱性と気密性に焦点を当てた住宅です。主な特徴は次の通りです:

  1. 高い断熱性: 高気密高断熱の家は、外部からの熱の侵入や室内からの熱の逃げを最小限に抑えるため、断熱材を厚く使い、断熱層を強化します。これにより、室内温度を一定に保ち、エネルギー消費を削減します。
  2. 気密性: このタイプの住宅は、窓や扉、壁、屋根などの接合部を特に気密性の高い仕様で建てられます。これにより、外部からの空気漏れを最小限にし、室内の温度を安定させます。
  3. 省エネルギー設備: 高気密高断熱の家には、省エネルギーな暖房・冷房システム、エネルギースターラベルの家電製品が使われることが一般的です。これにより、エネルギーの無駄を減らします。
  4. 快適性: 高気密高断熱の家は、外部の気温変化に対して室内温度を安定させるため、快適な居住環境を提供します。また、通風システムにより、新鮮な空気供給と排気を確保します。

ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)

ZEHは、高気密高断熱の家の概念をさらに進化させたもので、以下の点で異なります:

  1. エネルギー自給自足: ZEHは、自己発電システム(主に太陽光発電)を搭載し、年間で自家消費エネルギーを生み出すことを目指します。一般的に、余剰のエネルギーは電力会社に売却されます。
  2. 年間エネルギーバランス: ZEHは、年間のエネルギー消費と自己発電エネルギー収益をバランスさせることを目指します。つまり、年間でゼロエネルギー消費またはエネルギープラスの状態を維持します。
  3. 厳格な基準: ZEHの認定には厳格な基準があり、一般的な高気密高断熱の家よりもエネルギー効率が高いことが求められます。建材の選定、設計、設備、エネルギーモニタリングなどが重要です。
  4. エネルギーモニタリング: ZEHは、エネルギーモニタリングシステムを通じて、エネルギーの収支をリアルタイムで追跡し、最適な運用をサポートします。
  5. 環境への貢献: ZEHは再生可能エネルギーの利用とエネルギー効率の向上により、環境への貢献を強調します。エネルギー消費を削減し、二酸化炭素排出を抑制します。

 

 


まとめ

高気密高断熱の家とZEHは、エネルギー効率の向上と快適な居住環境を提供する点で共通しています。しかし、ZEHは更なるエネルギー自給自足を目指し、年間で自己発電したエネルギーを消費エネルギーを上回ることを目指します。これにより、エネルギーの自給自足を達成し、環境への貢献を高めます。高気密高断熱の家はエネルギー効率を向上させる優れた選択肢であり、予算や目標に応じて選択できます。どちらの住宅も、持続可能な未来への一歩として注目されています。

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