スタッフブログ・家づくりコラム
節電方法、省エネを考えるうえで家を建てる際に気を付けるポイント【滋賀県甲賀市新築コラムVol.394】
2023.05.26
甲賀市、湖南市、蒲生郡日野町、竜王町、東近江市で注文住宅をご検討される皆様こんにちは。
どんどんあがる電気代、しかし電気を使わずに生活するのは難しくどうしてもかかってしまうもの。
高騰する電気代に困っていらしゃる方も多いはず。
今回はなぜ電気代が上がるのか、その理由やそれに対応した節電方法、省エネを考えるうえで家を建てる際に気を付けるポイントについてご紹介します。
節電方法、省エネを考えるうえで家を建てる際に気を付けるポイント
1.なぜ電気代は高騰するのか、電気代が上がる理由や背景
ここ数年の電気代高騰の理由は個々の電気の使い方ではなく、社会情勢によるものが大きいと考えられます。ではなぜ電気代はなぜ高騰するのでしょう。
新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの影響によって世界的に経済活動が停滞。需要が激減した石炭や石油や天然ガスなどの化石燃料の価格は、一時的に下落しました。その後少しづつ経済活動は回復してきましたが、今度は世界的な化石燃料の需要増加に対して、供給が追いつかない状況になってしまったのです。その結果、化石燃料の価格が高騰、電気料金の値上がりに繋がりました。
ウクライナ情勢
ロシア軍がウクライナへの軍事侵攻を開始したことで、EUやアメリカなどはロシアに対してさまざまな経済制裁を行っています。しかしロシアは化石燃料の輸出額が世界有数の上位国であるため、その輸出が制限されたことで価格は高騰。発電コストの上昇を引き起こし、電気料金の値上がりに繋がっています。
円安
急激に円安が進んだことにより、さらに化石燃料の輸入価格も上昇。電気代が高騰する結果となりました。
脱炭素社会
世界的に脱炭素社会を目指す流れを受けて日本でも2012年に「固定価格買い取り制度(FIT制度)」がスタート。これは太陽光発電、水力発電、地熱発電、風力発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギーによる発電を促進する目的があります。電力会社などが一定期間・固定価格で買い取ることを義務付けたものです。この費用は電力会社の利用者に毎月の電気料金と併せて請求されており、その金額は導入以降、毎年上昇し続けています。
燃料費調整額の上昇
発電に必要な燃料コストを電気料金に反映したものが「燃料費調整額」です。これは燃料コストに応じて変動するのですが、先述の通り燃料価格は高騰していることから、燃料費調整額もあわせて上昇してしまっています。
2.電気代が高騰する中、オール電化は節約にならない?
家づくりの際、オール電化にするか電気とガスを併用するか、悩みますよね。電気代が高騰している現状でオール電化は節約にならない、むしろ割高になるのではと考える人は多いのではないでしょうか。詳しく説明します。
家庭の環境次第では、ガスよりもオール電化にした方が節約につながる
基本料金に焦点を当てるとオール電化では電気代のみ、電気とガスを併用すると、その両方に料金が発生します。ただ昨今の電気料金の高騰により、電気はガスに比べて割高になることがあります。もし太陽光発電を導入していれば、発電した電気を使用することができるため、天候次第では電気代を減らすことができます。またプロパンガスを使用している家庭だと、都市ガスよりも料金が高いことが多いです。家族構成やライフスタイル、居住エリアに合わせて、どちらを選ぶかしっかりと検討しましょう。
3.家づくりの際に検討すべき節電方法
電気代は今後もが上がっていく可能性があります。いかに節電をしていくかが大切です。家づくりの際に考えておきたいポイントを紹介します。
家電を買い替える
古い家電製品は効率が悪くなっており余計に電気代がかかっていることもあります。今使用している家電が古くなっている場合は新しく買い替えるのも有効です。主な家電製品について、10年前と比べて年間電気代がどれだけ変わっているのか紹介します。
〈10年前との比較〉
・冷蔵庫(定格内容積401L~450Lの比較)
年間電気代 約5300円~約7160円お得(約39%~約46%省エネ)
・テレビ(40V型液晶)
年間電気代 約1890円お得(約42%省エネ)
・エアコン(10畳タイプ)
年間電気代 約2850円お得(約10%省エネ)
家電の使い方を見直す
節電のためには、家電の使い方を見直すことも重要です。主な家電の省エネ利用法を紹介します。
冷蔵庫は冷蔵室に食品を詰め込みすぎず、反対に冷凍室には食品を隙間なく入れることが重要とされています。テレビだと見ていない時に消すことは勿論、画面の輝度を減らすことで節電できます。エアコンは夏の冷房時の室温は28℃を目安に、冬の暖房時の室温は20℃を目安に設定することを心掛けて消費電力が多くならないようにしましょう。フィルターを月に1回程度清掃することも大切です。
照明をLEDにする
白熱電球からLEDランプに交換するだけで、年間の電気代は約2880円とかなり減ります。また光源寿命も長いため、交換の手間が省けるところもメリットです。
電力会社の切り替えを検討する家電
2016年の電力自由化により自由に電力会社を選んで契約することができるようになりました。現在さまざまな料金メニュー、サービスが登場しています。セット割引やポイントサービス、時間帯別の電気料金設定など、自分のライフスタイルに合わせたプランを検討し選ぶことによって、うまく電気代を抑えることができるでしょう。
太陽光パネルや蓄電池の設置
太陽光発電を導入すれば、電気代を節約できる上に余った電気は電力会社に売電もできるため節約につながります。ただ天候や季節によって日照時間が少ない場合や夜間は電力会社から電気を購入することになります。
そこで推奨されているのは蓄電池を併せて導入することです。昼間に発電した電気を、夜間や悪天候時に使うことができます。しかし、太陽光発電や蓄電池の設置費用は決して安くはありません。トータルのコストと、削減した電気代、売電収入など、よく検討する必要があります。
断熱性・気密性を高める(家・窓など)
高断熱・高気密住宅は熱の流入・流出を防ぐため、冷暖房にかかるエネルギーを大幅に削減し、節電につながります。ポイントとなるのは断熱材と窓の選び方。断熱材は、外の気温が室内に影響するのを防ぎます。たくさんの種類がありますのでそれぞれの特徴を知り、自分のラフスタイルに合った断熱材を選びましょう。
窓は住宅の構造の中でも熱が出入りしやすい場所。ガラスに断熱性能の高い「Low-Eガラス」を選んんだり「オール樹脂サッシ」などを付けたりすると節電効果が期待できます。また空気は暖かいものが上に、冷たいものは下に流れていくことを踏まえたうえで窓を設置すると、効率的な換気が可能になり、快適に過ごすことができます。
断熱・気密の補強改修は手間や費用がかかるため、新築の設計段階でしっかりと計画をしておくことが大切です。
まとめ
・電気代高騰の原因は社会情勢によるものが大きく今後も上昇する可能性がある
・オール電化はライフスタイルによっては節約につながるので自分のライフスタイルをしっかりと理解することが大切
・身近なところだと家電を買い直したり使い方を見直したりで節約できる、長期的に考えるなら太陽光発電や断熱性・気密性を考えた家を設計する手もある。
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