スタッフブログ・家づくりコラム
ペットと共に暮らす家②【滋賀県甲賀市新築コラムVol.378】
2023.04.01
甲賀市、湖南市、蒲生郡日野町、竜王町、東近江市で注文住宅をご検討される皆様こんにちは。
前回から引き続き、今回も「ペットと暮らす家」についてです。
今回はペットと暮らすうえでの注意点、安全面とプライバシーの配慮について紹介していきたいと思います。
ペットと暮らすうえでの注意点
・安全面
かわいい小さな家族に怪我をしてほしくはないですよね。小さな家族はまだ分別がつかない小さな子どもと同じと思って、家の中の様々な危険を想定し対策しているくらいが調度いいくらいかもしれません。
例えばお風呂場にペットが自由に行き来ができる状態だと、浴槽の水に誤って落ちてしまい溺れてしまう…といった思わぬ事故に繋がることもあります。またキッチンにはコンロの火や刃物、熱湯など危険なものも多いです。大切なペットが室内で安全に過ごせるように日々のちょっとした心がけから、危険な場所には入れないように対策しておくなどの工夫をしましょう。
①ぺットフェンスの設置
玄関やキッチンなど「飛び出るのが困る」「ペットには危険な食材がある」「刃物や火気に触れるのが怖い」という場合は、ペットフェンスを設置し、ここは出入り禁止であることをわかるようにします。愛猫の場合はフェンスを軽々と越えてしまうことも多いので、猫が食べてはいけない食材などは基本「出しておかない・片付ける」が原則です。
階段の往来で腰を痛めがちな犬の場合、さらに階段入り口部分にもペットフェンスをつけるのも良いです。サイズはペットのジャンプ力なども考慮して選びましょう。格子状のものだと足をひっかけてよじ登れることもあるので注意です。
②浴室のドアは必ず閉める
浴槽にお湯が張ってあるときに、ペットが誤って落ちて溺れてしまったということがあります。また、ペットの手が届く位置に置いてあったボディーソープやシャンプー・リンスを誤飲してしまい、慌てて動物病院へ連れて行ったなんてことも珍しくはありません。
そのため家族は徹底して浴室のドアを閉めるようにしましょう。浴室のドアが押して開いてしまうタイプでペットがそれを覚えてしまっているのであれば、万が一侵入しても何もいたずらできないように手の届かない位置に物を配置しておくのも重要です。
さらに、洗濯のために残り湯を溜めて残しているのなら、浴槽のふたも忘れずにしてください。家族みんなが二重に気を付けることで、愛する小さな家族を浴槽の危険から守ることができます。
③バルコニーの隙間からの落下を防止する
バルコニーの目隠し板に隙間があるという住宅も少なくありません。ですがわずかな隙間であっても、ペットが落下する危険性があるのです。隙間があるのならそのままにはせずに、パネル式のベランダ用目隠しや木製や樹脂製のラティスで隙間をなくし、危険性をなくすように工夫しましょう。
⑤床は滑りにくいものを選ぶ
普通のフローリングは、ペットには滑りやすく足腰の負担になります。滑りやすい部屋で走ることによって、脱臼、骨折、椎間板ヘルニアなどの怪我の原因にもなるので、滑りにくくクッション性のある床を選びましょう。クッション性のある床などが難しい場合は、階段などでは階段用滑り止めマット、リビングではタイルカーペット、ペット用のコーディングなども有効です。ペットに適した床を選び、室内でも安全に過ごせるようにしましょう。
⑤庭にペットが食べてはいけない植物は植えない
マイホームのガーデニングに凝っているという家庭も多いでしょう。開放的なお庭があれば、ペットも元気よく駆けまわることができるので、健康にもつながると考えているかもしれません。
ですが植える植物に注意する必要があります。身近な植物でもペットが口にしてしまうと危険なものがあるのです。サトイモ科の植物であるスパティフィラムやカラーは、ペットがかじっただけでも口内炎や皮膚炎を起こしてしまいます。
またチューリップや水仙、ポインセチア、ジャスミン、スズラン、クロッカス、シクラメンなども、ペットにとっては危険な植物になります。ガーデニングをするときはペットも安心して駆けまわることができるよう、植える植物には気を付けるようにしましょう。アレルギー体質の子だと植えたハーブの傍に座っていただけでアレルギー反応が出たりもするのでさらに注意が必要です。
・プライバシーに配慮した空間
ペットも人間と同じように、プライベートな空間が必要です。
排泄する時や食事をする時にはどうしても無防備になってしまうので、安心しやすい人通りの少ない場所などにペット専用の場所を作ってあげたいですね。特に、単独行動を好む猫にとってプライベートスペースは必要不可欠です。お互いにストレスにならないためにも、ペットの習性を理解してプライバシーを尊重できる環境づくりをすることが大切です。
①フードや飲み水置き場は人の動線からずらす
ペットのためにフードや飲み水を用意しますが、その置き場所は家族たち人間の動線からずらしたほうがいいです。これは家族のためでもあるのです。ペットが食事をしているときに、小さな子どもが手を出してしまったら、食事に興奮しているペットに怪我を負わされてしまうこともあるのです。
考えられる限りのアクシデントを防ぐために、ペットのお部屋ともいえるスペースを作ってあげましょう。壁際を選ぶのがポイントです。ここに、コの字型ないしはL字型の空間を作り、「安心してフードを食べられる場所」を用意してあげるのです。また、そこに家族からの視覚を遮るように収納を設置して、「フードやペット用品を納める場所」にするのもいいです。
②ペット用トイレスペースの工夫
誰かから見られる位置にあるとトイレがしづらいのは人間も一緒です。ペットのためにトイレスペースを確保するなら、できるだけ家族から見えないような場所に設置することが大切です。そうすることでペットは安心して排泄することができるのです。できるだけ奥まった場所を選んで掃除がしやすい床や換気扇の近くなどを活用すれば、ペットにとっても家族にとっても快適な空間になるはずです。
③充分な換気・空調設管理
1日中ペットと共に家にいられるならば問題はないことですが、どうしても仕事や買い物などで家を空けてしまうことはあります。締め切った空間では、ハウスダストやダニなどの繁殖が起こりやすい状態になるので、換気が充分に行われている状態かを確認します。
これから「ペットと暮らす家」をつくろうとなさっている場合はあまり神経質に考えなくても大丈夫です。建築基準法で24時間換気が義務付けられているからです。とはいえ、真夏・真冬は家に居る犬や猫のために冷暖房を使用してあげないと体調を崩してしまうこともあるでしょう。パッシブデザイン(太陽光のあたたかさを取り込む/暑さを外に逃がすという自然エネルギーを利用する家の建て方)の考え方を取り入れれば、光熱費の低減につながります。
さて、今回はここまでです。
次回はこれまでのことをふまえて、「猫と暮らす家の間取りの工夫と実例」「犬と暮らす家の間取りの工夫と実例」についてご紹介していきたいと思います。
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