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なぜ「家鳴り」はするのか?原因と仕組み【滋賀県甲賀市新築コラムVol.540】

2025.12.20

なぜ「家鳴り」はするのか?—原因と仕組み、そして問題はあるのか

はじめに:家が“パキッ”“ミシッ”と鳴るあの音は何?

新築に住み始めたお客様から
「夜中にパキッと音がしてびっくりした」
「築浅なのに家鳴りするのは欠陥ですか?」
とご相談をいただくことがあります。

結論からいうと、
家鳴りはどの家でも起こりうる“自然現象”であり、ほとんどの場合は問題ありません。

ではなぜ音がするのか?
今回はその理由を、住宅の構造面から丁寧に解説します。


1. 家鳴りはなぜ起きるのか — “材料が動く音”である

家鳴りの正体は、
木材や構造材が温度・湿度の変化で膨張・収縮する音です。

家は「固定された箱」のように見えて実は、
常に微細に動いています。

① 木材が湿度に反応して伸び縮みする

木は呼吸します。
湿度が高い時は空気中の水分を吸い、膨らみます。
湿度が低い時は水分を吐き、縮みます。

この変化が
・ドア枠
・柱
・梁
・床材
など建物の接合部に力をかけ、
その“わずかな動き”が パキッ、ミシッ という音に変わります。

特に冬や梅雨に音が多いのは、
湿度差が激しいからです。

② 温度差による膨張・収縮

木材だけでなく、
金物・サッシ・金属部分も温度に反応します。

  • 冬の夜 → 気温が一気に下がる

  • 日中の日差し → 屋根や外壁が温まる

この温度変化が構造材に力を与え、
家鳴りの原因になります。

とくに高気密高断熱の住宅は、気温差が大きく出にくいため
音が少なくなる傾向がありますが、ゼロにはなりません。

③ 乾燥収縮による“落ち着きの音”

新築後数ヶ月は、内部の木材が乾燥し
建物全体が少しずつ“落ち着いていく”期間です。

このタイミングで
・床鳴り
・壁の軽い振動
・梁や柱の収まり音
が起こりやすくなります。

これはむしろ
「木材が家の湿度環境に馴染んでいる」証拠
といえます。


2. 家鳴りは問題なのか?—ほとんどの場合“問題なし”

結論:
大半の家鳴りは建物の欠陥や不具合ではありません。

家鳴りが起こる理由は、
・自然素材(木材)を使っている
・温度・湿度の変化がある
という“家にとって普通の現象”だからです。

✔ 問題がない家鳴りの特徴

  • パキッ、ミシッと単発で鳴る

  • 季節の変わり目だけ鳴る

  • 夜中・急激に冷えた時に鳴る

  • 数秒でおさまる

ほとんどが材料の動きによる自然音です。

✔ 注意が必要なケースは?

稀ですが、以下のケースは点検をおすすめします。

  • 明らかに大きな音が継続する

  • 家全体が揺れるような異音

  • ドアや窓が急に閉まらなくなる

  • 柱や壁に大きな割れが見える

これらは構造材が異常に動いている可能性があるため、
びわこホームのアフターメンテナンス窓口にご相談ください。


3. どんな家が家鳴りしやすいのか?

家鳴りの出やすさには傾向があります。

① 温度差の大きい家

断熱性が低く、
外気温の影響を受けやすい家は家鳴りしやすいです。

→ 高気密高断熱の住宅はこの点で非常に有利。
→ 断熱等級の高い家は素材の変形が穏やかになり、音が出にくい。

② 湿度変化が大きい家

梅雨〜真夏〜冬と湿度差が激しい地域(滋賀県は特に変動が大きい)。
除湿や加湿を適切に管理すると音が減ります。

③ 木材を多く使用した家

自然素材は魅力ですが、湿度に敏感です。
無垢材の床などは特に音が出ることがあります。

→ ただし、これは“木の個性”でもあり欠点ではありません。


4. 家鳴りを減らすためにできること

完全に消すことは難しいですが、
音を減らす方法はいくつかあります。

① 室内の温度・湿度を安定させる

特に冬は
・急激に暖房を入れる
・夜間の急冷
が家鳴りを誘発します。

理想の環境
温度:18〜23℃
湿度:40〜60%
→ 家の材料が落ち着きやすく家鳴りが減る。

② 高性能住宅を選ぶ

高気密高断熱の家は、
外気の影響を受けにくく、構造材が動きにくい。

→ びわこホームのUA値・C値が低い住宅は
家鳴りを最小限に抑える構造環境です。

③ 就寝前に急な暖房操作をしない

深夜の家鳴りは、
暖房 → 消す → 気温急低下
のセットで起きやすい。

“ゆるやかに暖かくする”ことがポイントです。

④ 床暖房・全館空調がある住宅は音が減る

温度差が少ないため、
構造材の伸縮もゆっくりで家鳴りが出にくい傾向があります。


5. 家鳴りが“気になる音”から“理解できる音”へ

家鳴りの仕組みを知ると、
ただ「怖い音」だったものが
**“家が動いているサイン”**に変わります。

木材が湿度を吸って、吐いて、
その家の環境に馴染んでいく——
そうした“成長”の音でもあります。

もちろん、気になる場合や不安がある場合は
遠慮なくびわこホームにご相談ください。
プロが点検し、必要であれば調整を行います。


まとめ:家鳴りは“家が健康である証”でもある

  • 家鳴りは自然素材が動くために起こる

  • 欠陥や不具合とは限らない

  • 湿度・温度変化で音が出る

  • 高気密高断熱住宅では家鳴りが出にくい

  • 異常な音の場合は点検が必要

家は生き物のように、環境に馴染みながら落ち着いていきます。
その過程で出る“わずかな音”は、
多くの場合まったく問題のない自然現象です。

びわこホームでは、
「気になる音があればすぐに相談できる」
そんなアフター体制を整えていますので、
安心して住み続けていただけます。

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