スタッフブログ・家づくりコラム
地元に戻って家を建てるための「土地選び」「資金計画」「実家の土地活用」完全ガイド【滋賀県甲賀市新築コラムVol.538】
2025.12.10

はじめに:Uターン家づくりの一番の悩みは “土地とお金”
都会で生活しながら、
「そろそろ地元に帰って家を建てたい」と考える人が増えています。
ただ、実際に行動しようとすると
一番つまずくのは 土地・資金・実家の問題。
-
実家の土地は使えるのか?
-
名義はどうなっている?
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相続って関係ある?
-
そもそも地元で土地を買うべき?
-
資金計画は都会と何が違う?
これらは素人では判断が難しく、
「調べてもよく分からないから不安が膨らむ」のが現実です。
今回は、こうした不安をゼロにするために
Uターン家づくりで“必ず押さえておくべきポイント”を一つずつ整理していきます。
1. 地元で家を建てるときの「土地選び」基本の考え方
まずは前提となる“土地選びのものさし”から整理します。
① 実家からの距離が“暮らしの質”を左右する
前回、第2回でも触れましたが、
Uターン家づくりは距離感がすべてです。
おすすめ距離は
👉 車で5分圏内
-
近すぎず
-
遠すぎず
-
困ったときにすぐ行ける
-
あまり干渉されにくい
この距離が生活バランスとして最も安定しています。
② 地元ならではの“生活圏のクセ”を把握する

地元のエリアには、外から見ると分からない特徴があります。
-
冬に凍結しやすい道路
-
用水路の位置
-
交通量の多い時間帯
-
田んぼ特有の湿気
-
日当たりのクセ(山影)
こうした情報は、
地元密着の工務店が最も強い分野です。
びわこホームでは、
「その土地、冬にどれくらい冷えるか」
「自治会の雰囲気」
「子育て世帯に向いているか」
まで具体的にアドバイスできます。
③ 都会と違い、土地の選択肢が多い
地元に戻る最大のメリットは
土地価格が現実的で、選択肢が多いこと。
都会
→ 土地価格が高く、狭小地が中心
地方
→ ゆとりある土地、複数の候補、環境が安定
都会に住む方にとって
「価格がこれだけ違うのか…」と驚かれる部分です。
2. 実家の土地を使う場合の注意点(ここが一番重要)
Uターン家づくりで多いのが
**「実家の土地の一部に家を建てたい」**というケース。
しかし、その前に絶対に押さえるべき項目があります。
① 名義(所有者)は誰になっている?
これは最初に確認すべき重要ポイント。
-
親
-
祖父母
-
親戚名義
-
共有名義
名義が曖昧だと、
建築許可・ローン・売買など、すべてがストップします。
まずは「登記簿謄本」で確認すること。
びわこホームでは、代わりに取得することも可能です。
② 境界が確定しているか

田舎の土地で本当に多いのが
**「境界杭がない」「昔の石のラインだけ」**というケース。
境界が曖昧なまま建てると、
-
隣地トラブル
-
売却できない
-
相続で揉める
など大きな問題につながります。
土地調査(筆界・境界確定)は、
びわこホームが専門家と連携してサポートできます。
③ 地目(田・畑・宅地)によって建てられない場合がある
田・畑はそのままでは家が建てられないこともあります。
-
地目が「畑(田)」→ 農地転用が必要
-
市街化調整区域 → 建築制限あり
-
建築可能でも、手続きに時間がかかる
これこそ地元工務店の大得意分野。
行政との交渉や申請も任せるのが安心です。
④ 接道条件を満たしているか

建築基準法では
「幅4m以上の道路に2m以上接している」
という接道義務があります。
古い集落では
-
道路が建築基準法の道路でない
-
そもそも接道がない
-
農道扱い
-
セットバックが必要
というケースも多いのが現実。
ここを見誤ると、
「建てられない土地を買ってしまう」
という最悪の事態に。
⑤ 相続を見越した計画が必要
実家土地を活用するなら、
避けて通れないのが“相続”。
-
名義変更
-
贈与(住宅取得等資金の非課税枠)
-
相続時精算課税制度
-
贈与税
-
土地評価額
これらは複雑ですが、
びわこホームでは税理士・司法書士とも連携し、
最適な方法をご提案できます。
3. 都会→地方で変わる「資金計画」の考え方
Uターン家づくりでは、資金計画が大きく変わります。
① 都会より住宅ローン負担が軽くなる
地方は土地が安いため
建物に予算を集中できるのが最大のメリット。
例)
都会:土地だけで2,000〜4,000万円
地元:土地+建物=総額で同じくらい
結果、
「支払い額は減るのに、家の性能・広さがアップ」
という逆転現象が起こります。
② ランニングコストも大きく変わる
-
駐車場代不要
-
家賃高騰の影響を受けない
-
食費・生活費が落ち着く
-
光熱費も比較的安い
→ “家計に余白が生まれる家づくり”が可能。
③ 親からの援助が受けやすい
実家に近いと
-
一部土地の贈与
-
建築費の援助
-
分筆などで協力
が得られやすいのが現実。
住宅取得等資金贈与の非課税枠
(省エネ等級によって拡大)が使える可能性もあります。
④ 今の収入でローンを組むのが最も有利
「地元に戻るから、転職してからローンを組もう」
と考える人がいますが、それはNG。
転職直後はローン審査が不利になります。
ベストは
👉 都会の収入を元にローン審査を通すこと
この戦略は営業現場でも強く推奨しています。
4. びわこホームのUターン家づくりサポート
びわこホームは、Uターンで家づくりをされるお客様を多数サポートしています。
✔ 行政・法務・土地調査をフルサポート
農地転用、分筆、境界、接道チェック。
地元を熟知した工務店だから、行政や土地のクセに強い。
✔ 親世代との調整も得意
Uターン家づくりは、必ず“親が登場”します。
意見のすり合わせや意図の説明、距離感の調整まで丁寧に寄り添います。
✔ omoitasu/匠人で最適な家づくりを提案
-
実家の距離に応じた玄関位置
-
生活音を考慮した間取り
-
プライバシーを確保した窓配置
-
将来の介護も見据えた配置
これらは設計力がモノを言う部分。
びわこホームのホームアドバイザー・設計士がしっかり伴走します。
まとめ:都会で働き、地元で暮らす。“二拠点型ライフ”が現実に
Uターン家づくりの最大のポイントは、
**「地元で暮らす未来を具体的にイメージできること」**です。
-
実家との距離
-
土地選び
-
名義・境界・地目
-
資金計画
-
ローン戦略
これらが整理できれば、
都会に住みながら地元で家を建てることは
もはや特別な選択ではなく、
“合理的で現実的”な選択になります。
びわこホームは、
地元の工務店として
“あなたの地元でのこれから”を全力でサポートします。
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