スタッフブログ・家づくりコラム

性能はどう選ぶ?高気密高断熱住宅の見極め方と注意点【滋賀県甲賀市新築コラムVol.511】
2025.08.20
こんにちは!びわこホームです。
これまでのコラムでは、高気密高断熱住宅の“必要性”と“実際に暮らして感じる変化”についてご紹介してきました。
第3回となる今回は、「高気密高断熱住宅を選ぶ際に失敗しないためのチェックポイント」として、具体的な数値の意味や、施工の質・換気計画・断熱材の種類など、カタログや営業トークだけでは見えてこない**“本当に快適な住宅性能の見極め方”**を丁寧に解説していきます。
この記事を読むと、以下のようなことがわかります:
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C値・UA値の意味と“数値だけで判断してはいけない”理由
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断熱材や窓の選び方で性能が大きく変わること
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見落とされがちな換気計画と結露リスク
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高性能住宅=高価格ではないという誤解
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びわこホームでの実例や品質管理の取り組み
これから家づくりを検討される方、
「高気密高断熱にしたいけれど、どう選んでいいか分からない」とお悩みの方にとって、
安心して検討を進めるヒントとなる内容を詰め込んでお届けします。
「後悔しない家づくりの鍵!高気密・高断熱住宅の本当のメリット」シリーズ第3回
性能はどう選ぶ?高気密高断熱住宅の見極め方と注意点
第1回目「なぜ今、“高気密高断熱住宅”が求められているのか?」はコチラ
第2回目「高気密高断熱の家で変わる、暮らしと家計と健康」はコチラ
【1】C値・UA値だけでは分からない“暮らしやすさ”の正体
住宅の性能を表す代表的な指標に、
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C値(隙間相当面積):家全体にどれだけの隙間があるかを表す数値。小さいほど気密性が高い。
-
UA値(外皮平均熱貫流率):家の断熱性能を表す数値。小さいほど熱が逃げにくい。
があります。
この2つの数値は確かに性能を数値化する上では重要です。しかし、「数値だけで性能のすべてが分かるわけではない」というのも事実です。
● 数値が低い=暮らしやすい、ではない理由
-
気密性能(C値)が良くても換気計画が不適切なら結露やカビが発生することも
-
UA値が低くても、開口部(窓)の性能が悪ければ意味がない
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実際に施工された結果と、設計上の理論値が一致しないケースもある
つまり、“数字だけ”を鵜呑みにするのではなく、「どのように施工されているか」まで確認することが、快適な住まいを手に入れるためのカギになります。
【2】断熱材・サッシ・窓の選び方が性能を左右する
断熱材には多くの種類があり、それぞれに特徴があります。
材料名 | 特徴 |
---|---|
グラスウール | コストは安いが、隙間や湿気対策が必要 |
吹付けウレタン | 隙間なく施工でき、気密性を高めやすい |
セルロースファイバー | 調湿性と防音性に優れるが、コストがやや高い |
断熱材選びでは、「材料そのものの性能」よりも**“どう施工されるか”**のほうが大切。
隙間があったり、丁寧に施工されていなければ本来の性能は発揮されません。
● 窓やサッシも重要なポイント
窓は、家の中で最も熱の出入りが激しい場所です。
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樹脂サッシ+Low-E複層ガラスが現在の主流
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アルミサッシは断熱性に劣るため、寒冷地では避けたい選択
-
南面の開口部は大きく、北面は最小限にするなど「窓の設計」も重要
【3】換気計画の重要性と失敗しやすい落とし穴
高気密な住宅は、換気の質が暮らしやすさを左右すると言っても過言ではありません。
-
第1種換気(熱交換型):温度差を抑えつつ、外気を取り入れる
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第3種換気:排気のみ機械、給気は自然(コストは抑えやすいが温度差が出やすい)
性能が高い家ほど、室内の空気環境が「こもりやすい」傾向にあるため、
設計段階でしっかりとした換気経路・空気の流れを計算する必要があります。
● 失敗例の一例
「冬の寝室が結露でびしょびしょに…。換気扇の位置や通風計画が不十分でした」
→ 実際の空気の流れを想定し、換気設備の種類・位置・吸気と排気のバランスまで考えるのが快適な住まいのポイントです。
【4】施工精度が快適性を決める理由(現場力の話)
いくら断熱材が良くても、隙間だらけの施工では台無しです。
気密性・断熱性を左右するのは「誰が、どのように」施工するかにかかっています。
● 現場チェックポイント
-
隙間なく断熱材が充填されているか
-
気密テープが剥がれていないか
-
開口部周辺(窓まわり)の処理が丁寧か
現場の管理が行き届いていないと、C値やUA値は絵に描いた餅になってしまいます。
びわこホームでは、各現場で気密測定を実施し、設計通りの性能が実現されているかを確認しています。
【5】性能=高価格ではない!コスパの良い選び方
「高性能住宅=高額」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、
性能を上げるポイントを的確に押さえれば、“過剰な投資”をせずに快適な住まいを実現することが可能です。
● コスパ重視のポイント
-
必要な性能を見極め、過剰な仕様にしない
-
窓の配置と断熱ラインを最適化するだけでも断熱効果がUP
-
設備のグレードを落とすより、断熱・気密に投資するほうが長期的にはお得
コストと快適性のバランスは「どこにお金をかけるか」の優先順位で決まります。
【6】びわこホームの高性能住宅への取り組み
びわこホームでは、高気密高断熱の家づくりを単なる「性能自慢」ではなく、
お客様の快適な暮らしの土台と捉え、以下のような取り組みを行っています。
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全棟気密測定の実施(C値測定)
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樹脂サッシ・高断熱玄関ドアを標準仕様
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営業・設計・現場監督・コーディネーターが連携した性能確認
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建物の形状・窓配置・換気までをトータルで設計
さらに、完全自由設計の「匠人(たくと)」シリーズでは、
お客様の要望に合わせた性能カスタマイズも可能です。
まとめ|「数字」と「実体験」のバランスで後悔しない家づくりを
高気密高断熱住宅の性能を見極めるには、
単なる数値の比較だけでなく、
-
実際の施工現場の管理力
-
設計の一貫性と住まい全体のバランス
-
暮らし方や家族構成との相性
など、総合的な視点で判断することが大切です。
びわこホームでは、性能もコストもバランスよく“ちょうどいい家づくり”をご提案しています。
「高気密高断熱にしたいけど、予算が不安…」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
びわこホームでは、お家作りだけではなく土地のご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください!
滋賀県甲賀市・湖南市・東近江市で新築住宅を考える時は、是非ご相談ください。
詳しくは、びわこホームまで!!
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