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プロが教える!間取り設計で絶対に押さえておくべき5つの視点【滋賀県甲賀市新築コラムVol.496】

2025.06.15

こんにちは!びわこホームです。

「間取りを自由に設計できるのは魅力だけど、何を基準に決めていいのか分からない」
「間取りって“感覚”じゃなくて、“正解”があるの?」

新築住宅を検討されている方の多くが、間取りの設計で迷いや不安を抱えています。特に、「自分たちの暮らしに合う間取りとは何か?」という問いに、はっきりと答えられる方は決して多くありません。

今回は、そんな疑問を解消するために、「プロが実践する、間取り設計で絶対に外さない5つの視点」をご紹介します。

この記事を読むことで、

  • 間取り設計で何を大切に考えるべきか

  • 住み始めてから「やっぱり良かった」と感じられる間取りとは

  • 家族構成や暮らしに応じて最適な間取りを考えるコツ

が分かるようになります。

「そろそろ設計打合せが始まる」「今のプランに少し不安がある」そんなご家族は、ぜひ最後まで読んでみてください!

後悔しない間取り設計vol.2

プロが教える!間取り設計で絶対に押さえておくべき5つの視点

前回ご紹介した、後悔しない間取り設計vol.1「失敗しがちな間取りトップ5とその原因とは?」はコチラから

間取りは「感覚」ではなく「設計思想」で決まる

「広さが〇帖あるから大丈夫」「人気のアイランドキッチンだから安心」
実はこうした“単発の設備選び”が、後悔の原因になることも少なくありません。

注文住宅における間取り設計は、パーツの集合体ではなく、生活の流れを支える“仕組み”として捉えることが大切です
つまり、間取りの正解は“間取り図に書かれていない部分”にこそ隠れています。

プロの設計士が必ず確認する「5つの視点」をもとに、間取り設計の核心を一つずつ掘り下げてみましょう。


1. 生活動線|毎日の動きをストレスなくつなぐ“見えない導線設計”

なぜ重要なのか?

人が家の中で一日に何度も繰り返すのが「移動=動線」です。
この動線がスムーズであれば、暮らしは快適に。反対に、動線が複雑で遠回りになると、ちょっとした家事や動作がストレスに変わります

押さえるべきポイント

  • 玄関→手洗い→リビングの“帰宅動線”

  • 洗濯機→干し場→クローゼットの“家事動線”

  • キッチン→ダイニング→パントリーの“料理動線”

これらが一直線または最短ルートで繋がっているかを確認しましょう。

よくある失敗例

  • 洗面室が玄関から遠くて、帰宅後に手を洗いにくい

  • キッチンとパントリーが離れていて、収納が不便

  • 洗濯物を2階に干しに行くのが大変

解決策

  • 家事の一連の流れを、図に書いて可視化してみる

  • ランドリールーム+ファミリークローゼットを一体化させる

  • “動線が交差しない”設計がストレスフリーの鍵


2. 家族構成とライフステージ|今と10年後を見据えた“可変性のある間取り”

なぜ重要なのか?

今の家族構成だけを基準に設計してしまうと、5年後・10年後に「使いにくい」と感じることがあります。
家は“今”だけでなく“未来の暮らし”を見据えて設計することが重要です

押さえるべきポイント

  • 子どもが増える可能性があるか?

  • 将来的に独立・同居の予定はあるか?

  • リモートワーク・介護などの可能性は?

よくある失敗例

  • 子ども部屋が将来的に足りなくなる

  • 夫婦の寝室が老後の生活に合わなくなる

  • リビング階段を採用したが、子どもが思春期になって嫌がるように…

解決策

  • 個室は“分ける前提”で設計しておき、最初は広い部屋として使う

  • 寝室は1階にも設けて、老後や来客にも柔軟に対応

  • 将来仕切れる空間、拡張できる収納など“成長する間取り”を意識する


3. 採光と通風|自然の力を活かして快適性を設計する

なぜ重要なのか?

住宅の快適性は、設備だけで決まるわけではありません。
日当たりや風通しなど“自然エネルギー”を活かした間取りこそが、光熱費や湿気対策にも直結します。

押さえるべきポイント

  • 南側にリビングや居室を配置できるか?

  • 風が抜ける窓の配置になっているか?

  • 吹き抜け・天窓・高窓などで採光補助できるか?

よくある失敗例

  • リビングが北向きで日中も暗い

  • 隣家が近すぎて窓からの採光が取れない

  • 通風を考えずに間仕切りを増やしたため、夏に空気がこもる

解決策

  • 建物の方位に合わせた部屋配置を優先する(プラン優先ではなく敷地優先)

  • 風が通りやすい“対角線”に窓を設ける

  • プライバシーを確保しつつ、自然光と風を取り込む設計を意識する


4. プライバシーと音環境|暮らしの中の“静けさ”をデザインする

なぜ重要なのか?

家族が共に過ごす空間であっても、「1人になれる時間」や「静かな場所」が確保されていると、精神的な充足度が高まります。

押さえるべきポイント

  • 寝室やトイレがリビングの真横にないか?

  • 子ども部屋とリビングの距離は?

  • 在宅ワーク時の集中スペースは確保できるか?

よくある失敗例

  • トイレの音がリビングに丸聞こえで気まずい

  • リビング階段から音が2階に抜けて落ち着かない

  • ワークスペースがキッチンの隣で集中できない

解決策

  • プライベート空間は“奥に配置”し、音や視線の交差を防ぐ

  • 壁やドアの遮音性能を高める

  • “こもれる空間”を1帖〜2帖でも確保しておくと、家族全員が安心して過ごせる


5. 収納と動線の一体化|“使いたい場所にある収納”が暮らしを整える

なぜ重要なのか?

収納は量だけではなく、“使う場所に使う収納があるか”が鍵です。
収納と動線がかみ合っていないと、家の中がすぐ散らかってしまいます。

押さえるべきポイント

  • 玄関に土間収納があるか?

  • 脱衣所・洗面所にリネン類が置ける棚はあるか?

  • 食品庫・調理器具収納・ゴミ箱スペースなど、キッチンの収納は充分か?

よくある失敗例

  • クローゼットが遠くて片付けが面倒

  • 家電の定位置がなくて見た目がゴチャゴチャ

  • 収納扉を開けると通路が狭くなる

解決策

  • “生活動線”上に収納を配置する

  • 壁面を利用した埋め込み収納や引き戸収納で動線を妨げない工夫を

  • 「どこに・何を・どれくらいしまうか」を具体的に想像しながら設計する


間取り設計に“絶対的な正解”はない。けれど“納得解”はある

注文住宅は、「自由にできるからこそ難しい」と感じる場面が必ず訪れます。
でもご安心ください。今回ご紹介した5つの視点をもとに、暮らし方・将来像・敷地条件などを丁寧にすり合わせていけば、**“自分たち家族にとって最適な間取り=納得解”**にたどり着けます。

びわこホームでは、土地の特徴やご家族の暮らし方をじっくりヒアリングしたうえで、「将来を見据えた間取り設計」のご提案を行っています。


まとめ

今回のコラムでは、プロの視点から考える「間取り設計で絶対に押さえておくべき5つの視点」をご紹介しました。

  • 生活動線(家事・帰宅・料理などのスムーズな導線)

  • 家族構成と将来性(ライフステージに応じた設計)

  • 採光・通風(自然の力を活かした快適性)

  • プライバシーと音環境(家族間の距離感を守る)

  • 収納と動線の一体化(使いたい場所にある収納)

この5つを設計の軸に据えることで、見た目だけでなく「住み心地の良さ」が長く続く間取りが実現します。

びわこホームでは、お家作りだけではなく土地のご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください!
滋賀県甲賀市・湖南市・東近江市で新築住宅を考える時は、是非ご相談ください。
詳しくは、びわこホームまで!!

次回のシリーズ第3回では、
「理想の暮らしを実現した家族別の間取り事例集」をお届けします。ぜひお楽しみに!

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